CDOとCDS 2009 3 21

 CDOとCDSは、金融危機を複雑かつ深刻化させたと言えるでしょう。
しかも、厄介なことに、この二つが絡み合っているのです。
 CDOにも、いろいろあると言われています。
CDOは、債務担保証券と言われますが、
要するに、各種債権の入れ物です。
スパイスとして、CDSを混ぜて作ったCDO。
(もちろん、食材として、サブプライムローンが使われています)
あろうことか、スパイスのみで作られたCDO(純粋にCDSのみで作られたCDO)。
(現在、CDSは、スパイスどころか、金融業界の大量破壊兵器と呼ばれています)
 「こんなもの、誰も食べたくない」と思ったでしょう。
そういうわけで、金融市場では、値が付かない、つまり買い手がいない状態です。
(世間知らずで、お人よしの中央銀行が買うかもしれませんが・・・・・)
 いっそのこと、CDOを全損扱いにすれば、
金融危機は、一瞬にして終わります(金融機関も終わる)。
 逆に、CDOを取得価格で計上すれば、
これまた、金融危機が、一瞬にして終わります(時価会計制度も終わる)。
 世界は、どちらも選択できないから、
金融危機が延焼を続けるのです。
そのうち、世界経済が焼け落ちるかもしれません。
 中国の格言に、
「二兎を追う者は一兎をも得ず」というものがあります。















































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